月猫ー闇に輝く少女ー
2 清龍

ピピピピピーー ガシャン

おはよう。
僕は桐咲 月キリサキルナ。
僕って言ってるけど、女だからね?

「月ちゃーん、リビングに
 いらっしゃいーー♪」

今のテンション高い人は僕のお母さん。優しい人なんだ。
仕事で、最近、会ってなかった。
お父さんも仕事。


あ、急がないとお母さんに怒られちゃう。

ガチャ
ギュッ
ドカッ

『おはよー、にぃ逹。』

「いててっ、殴ることないだろ。
 お兄ちゃんは月のことが好きな
 のに」

そう、この人達は僕のお兄ちゃん。

『おはよう、潤にぃ』

「おはよう、月」

「月、俺には!?」

『うるさい。翔にぃ』

「ヒドッ」

「月ちゃーん、まだ?」

やばっ、リビングからお母さんの負のオーラが・・・・
急がないと。
< 2 / 158 >

この作品をシェア

pagetop