月猫ー闇に輝く少女ー
ガチャ

「遅かったわね?」

お母さんが般若化してる、地味にコワっっ

「ごめんなさい。
 翔にぃに邪魔されていて・・・」

「何だ、それならいいのよ♪」

『で、何?
 何か用事があったんでしょ?』

「さすが、月ちゃん話が早いわね
 えっと、あなたには学校に行って
 もらいます!!」

『却下。
 それだけ?部屋で寝たいんだけ    ど。』

ガチャ
あ、お父さんだ

ギュッ バキッ

『お父さん、おはよう。』

「イタタタ、っおはよう、月」

『んじゃ、寝る』

「月、俺のところに来い!」

『え、やだ』

日なたで寝るの。僕は。

「ホントに猫みたいだな。
 自由っていうか。」

「どうしたんだい?」

「あなた。実は月ちゃんに学校を
 勧めたんだけど、断られてしまっ
 て」

「そうか。
 ーーーー月。」

『ん』

「学校に行ってくれないか?」

『無理。』

「お願いだ、月に笑っていてほしい
 んだよ」

そんなに悲しそうな顔しないでよ
僕に笑う資格は無いんだから。
ごめんね。日向。
けど、これ以上、辛い思いをさせたくない。

『はぁー。行くよ』

「本当に?
 嬉しいわ」

『で、どこに?』

「龍來高校よっ」

『え?』
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