隣の女
次の土曜日
あっという間に一週間が経ち、
また土曜日になった。

天気が良くて、早起きした朝子は
気分転換に自転車で少し遠出をして
二駅先まで買い物に来ていた。

そこは、ハデージョが
毎朝乗ってくる駅である。

しかし、火曜日以降、
朝子は彼女を避けるために
乗り込む車両を変えたお陰で、
彼女の事など忘れていた。

駅前の商店街で適当に買い物を
済ませて、家に向かおうと
住宅街の一角を自転車で
通りぬけようとしていたとき、
ボロボロの木造アパートから
雑誌から抜け出したような
女性が出てくるのが見えた。

場違いな様子に一瞬戸惑った
朝子だったが、
次の瞬間ハッとした。

「ハデージョ」だ!


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