WILL ~あなたの願い、叶えます~
「店長って、職場恋愛禁止なの?」

「何。してみたくなった?」

や、チガイマス。
ますます近づこうとする身体を全力で押し返し、慌てて全面否定。

「いけないコトとか言うからでしょーがッ!」

笑いながら店長が元の位置に戻って行って、私たちを乗せたリフトは左右にぐらぐらと揺れた。


「別にそんな決まりはないけど。遊びに来てんだから、仕事のことは忘れさせろよ」

そう言って、私のニット帽に付いてるボンボンを分厚いグローブをはめた手のひらで叩く。
ボンボンが気に入ったのか、さっきから何かあるごとにこれだ。

「……分かりましたよ、鍵本さん」

「うん。サトぽんでもいいよ?」

「や、それは止めとく」
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