となり。
第二章
〜5日目(金)〜

浮かれていた。

先輩とのline、会話は順調。

しかもこの前は好きだと言えた。

わくわくとドキドキが重なって顔がニヤけてしまう。

『先輩にあいたいなぁ』

授業中も休み時間中もずーっと佐々木のことを考える。

放課後が待ち遠しくてるんるんしていた。

しかし今日の部活は、楽しいなんてかけ離れていた。

「今日は佐々木くん休みだってー」

吹奏楽部の部長さんの声が響く。

『…休み?うそーん。楽しみにしてたのに…』

心の中で叫んで落胆する。

いつもならとなりにいる先輩がいない。

いつもならとなりから聞こえる綺麗な音が聞こえない。

横目でみてもあるのは誰も座っていない椅子。

「真姫ぃ…かえろーよー…」

「あんたどんだけ落ち込んでんのよ
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