噂の京くんの素顔
頭をフル回転させているうちに、結城京は反応のない私へと近づいてくる。
やっぱり私、殴られるかも。
殴られるなんて初めてだし、しかも相手がどうやら殴りのプロで、
どうするんだっけ…確か、歯を食いしばって…
「送る」
「へ?」
あの世へじゃ、ないよね?
ていうことは…どういうことだろう。
「まだ近くにこいつらの仲間がいるかもしれねえだろ」
親指で後ろに倒れている不良を指した。
…私的にはあなたに1番危険を感じるんだけど。