クリスマスとか知らねーし




クリスマス当日に渡すはずだったのに、
遅れてしまった。


だから本当は
今日渡したくなかったのだ。



しかし、咲美は
目を丸くして口を開けている。




「ほ、本当の本当に婚約指輪?」



「あぁ。」



「夢じゃないよね?」



「あぁ。」



「ねぇ、本当かどうかわからないから
私を思いっきりつねってみて!」



「だから言ってんだろ!
本当だって何回も!
しつこいんだよ、いつもいつも…
貸せ、馬鹿。」



俺は咲美の手の平にあった
指輪を奪い取った。

< 47 / 50 >

この作品をシェア

pagetop