同級生

「…何!?」

「母さんが何かひどいこと言ったんだろ、ごめんな」

「…言ってないよ！」

「もう隠さなくていいから、わかったから…」

「本当に何も言ってないよ……」



そう言い張る彼女が、けなげで…愛しくて…





「僕ら…やり直さないか？昨日までは…僕といるとみやびを傷つけるだけかもしれないと思って身を引くつもりだったけど…目が覚めて君がいてくれて嬉しかった。やっぱり僕は…」

「…いなきゃよかったね！こっちこそ安易にいたりしてごめんね！」

「そんなこと言うなよ、いてくれよ。母さんには僕からよく話すから…」

「…誰に何言われたとしても、その前から私自身も思ってたことだから…結局こうなってたんだよ」

「うそだ。過去は捨てたんだろ!?再会した頃君はそう言ってたじゃないか」

「そう…だったんだけどさ……」

「…僕と再会したことが君を苦しませてしまったのかな…」

「それは違うよ！絶対に…。私、会えて嬉しかったんだよ。だから思わず声かけた。私変わったんだよって！…でも本当まだ全然変わってなくて…私が弱かったんだ！」