冷たい君。

君はハンカチで私の汗を拭ってくれている。
顔が近い。赤面してしまう程に。

君は赤面した私にキスを落とした。

触れるだけの優しいキスを。

あ、私のファーストキス小鳥遊くんが相手だ。
呑気にそんなことを考えていると
小鳥遊くんが私の手を取り何処かへ歩きだした。
散歩ついでについて行ってみよう。

君に手を握られている私は心が躍る。

ついギュッと君の手を握ってしまった。

君はこちらを振り返り
「そんなに強く握らなくてもお前の手離さねーよ。」柄にもなくそんなこと私に言ってくれた。
小鳥遊くんは私の心臓を壊したいらしい。
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