オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
正直な言葉だった。夢くんと同棲してから、その関係は揺るぎないものになっていると感じていたからだ。

「あ~、もうダメ。酔っ払った。お休みなさ~い」

帆乃香が大きな声を出し、そのままベッドに倒れこんだ。

「トモヤくんとも別れちゃったんだっけ。どうして?」

さやかが話を続ける。

「ん~、飽きちゃうのよね~。初めは楽しいんだけどさ。ドキドキとか、トキメキとか、そういうのが。だけど、段々馴れ合いになってきちゃうと“私、なんでこんなヤツが好きなんだろうな”なんて思っちゃうのよね。平気で私の前でおならしたりして、幻滅しちゃう」

「私は、ひとりの男のひとを、とことん知りたいし、愛したいわ」

日本酒のコップを両手で包んでさやかが言う。

「そんなの綺麗ごとよ。私はたくさんのひとと経験を積みたいわ」

鈴も日本酒をあおる。

「そうかしら。でも、私は想太くんといると幸せ」

「なら結構なことじゃない。梨聖を裏切ってまで掴んだ幸せだもんね。あ、嫌味じゃないよ」
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