私と、総長と、幹部候補の三角関係。



その後は店でお菓子やジュースを買って、何気ない会話をした。


「あ!…そう言えば〜。何で遼は私の事好きなの?いつも、ブスとか言うじゃん!」


本当に酷いよね!

理由によっては怒ってやる!


きっと睨んだ私の目は驚きでまん丸くなった。


「ど、どうしたの!?遼。顔が真っ赤だよ!?」



熱があるんじゃないかっておでこを触ったりおでこ同士をつけたり。


次の瞬間、遼の顔を触っていた私の手は遼によって握られていた。


そして、遼の目が私の目を真っ直ぐに捉えた。



『そういう、お節介なところ…。何気優しいところ…。強いところ。全て好きだ。』



「何気に優しいってどういう事よ…」


顔を背けながら言ったのは、怒ったとかじゃなくて、照れてしまったから。


それが分かっているらしい遼はニヤついて



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