私と、総長と、幹部候補の三角関係。
チャラン♬
遼からのメールを開く。
《安心しろ、お前が傷物になったら俺が貰ってやる》
無邪気な返信に心が締め付けられた。
やっぱり送るんじゃなかった。
無邪気な笑顔の遼を想像できる。
あなたが私の過去を知っていたらこんなメールは来なかったかもしれない。
ケータイをクッションの上に投げる。
あれこれ考える前に潔く寝よう。
ベッドに沈んだ体を起こそうともせずに目を閉じる。
遼には返信しないまま、昔のことを思い出して震える体を抱き締めながら眠った。