私と、総長と、幹部候補の三角関係。


『とりあえず、座って話そうぜ。』

わたしを必要以上に観察している眼鏡の人が言う。


みんなが座ったあと…、私はどこに座ればよいのか分からず突っ立っていた。


西『おい。座れよ。』

おいぃ?私、ちゃんと名前ありますけど?


「私、ちゃんと名前あります!」

顔をわざとらしくプイッと横に向ける。
多少の沈黙が続く。


あれ?私、いけない事言った?


西『こっち向け。…日奈。』

ちょ、まさか下の呼び捨て!?
いきなりですか!?


たかなった胸の鼓動は無視して

「なんですか?」
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