桃の姫〜最強姫の愛した族〜
〝聞きたい〟…か。


何を聞くつもりなんだろうか。


…まさか〝私〟が桃姫ってバレたか?


白龍が俺のことを調べてるのは知っていたが…。


さて、どうする?


光汰くらいなら、言いくるめることは出来る。


だけどそれは一時しのぎにしかならない。


…倉庫に行った方が早いか。


光汰が無理ならと、龍哉がくるかもしれないし。


そうなると、バレる可能性が高くなるからダメだ。


「はぁ…わかったよ。倉庫に行けばいいんだろ?」


『サンキュー!ゆー君大好きや!!』


っ!


不意打ちでそれとか…ズルすぎるっ。


「はいはい。準備が出来たら向かうよ」


『おう!』


はぁ…結局負けちゃったよ。


ため息をつき、電話を切ろうとした時。


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