桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「麗が笑ってる…」


「玲也も敬語やないやん…」


「あの2人は幼なじみだからね。麗は悠里に、玲也は雪美にべったりだよ」


かるーくだけど2人のことを話す。


本当にかるーくだけど。


あの2人のことを話そうと思うと、まる2日はかかるもん。


うんうんと、1人で頷いていると。


「銃なんか出して…そんなにヤバイ状況だったの?」


「悠里」


悠里に言われて気づいたけど、私まだ銃持ったままだった。


危ないからポケットに締まっておこう。


「少しヤバかったかな。…ところで、麗はどうしたの?」


悠里の周りにはいないけど…。


悠里のことだから麗を1人にはしないだろうし。


「志乃に預けてきたよ。さすがに話を聞かせるわけにはいかないからね」


「さすが私の大親友」


よくわかってらっしゃる。


麗にはこんな話を聞かせられないしね。


玲也は気づいてるみたいだけど。


勘の鋭い弟を持つと、秘密を隠すのも大変ですよ。




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