桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「平良」


「…えっと、龍哉?なに?」


え、何か真剣な顔してるんですけど。


まさかバレたとか!?


「もう一度言う。白龍に入れ」


入れ…か。


命令系なのね。


まぁ、総長だし仕方ないか。


今の私は一般人に変わりないし。


「…嘘ついてたのは悪かった。だけど俺は入らない」


入った方が本当はいいんだろう。


だけど私は嫌だし。


悠里と雪美の願いでもあるから。


「なんでだ」


うむ、睨まれていますね。


そりゃあそうか。


世界№3となると断る人もあまりいないだろうし。


「あんまり喧嘩はしたくないんだ」


「正統派というわけか」


「そう言うこと。…友達との約束だから俺は入らない。すまないな」


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