オレンジの世界


ーーー

その頃瀬良は
マンションの屋上にいた。

澄んだ空気の中
たくさんの星が瞬いている。


「………美緒。」



ここに来ると必ず思い出す
美緒がここから身を投げ出す光景。
真っ赤に広がる鮮血。


そんなときふと
さっきまで一緒にいた女の子の笑顔が浮かんだ。

< 137 / 161 >

この作品をシェア

pagetop