オレンジの世界
もう自分は
美緒以外の誰かに特別な感情を抱くことはないと思っていた。
"復讐計画"のために
自分の人生を棒にふる覚悟もある。
そんな自分が
誰かと深く関わることは
許されないと思っていた。
それでも
会いたいと思ってしまった。
もう一度あの笑顔を向けて欲しいと思ってしまったのだ。
"またね"
という別れの挨拶に
喜んでしまった自分を瞬時に軽蔑した。
冷たい風が頬をかすめる。
瀬良はその夜ずっと
マンションから見える星空を
悶々とした思いを抱えながら見つめていた。
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