孤独女と王子様
コネ入社をしたわけか。
まぁ、人のことは言えないけど、動機が不純だよね。

宇梶さんはナルガク。

学部は違うけど、僕はいろんな意味で目立つ存在だったので、あのキャンパスでは面識のない色々な人に色んなことを思われていたとは自覚している。

「それて、娘さんの望みを叶えてやってくれと、父親自ら私にお願いしにいらしたわけですか?」
『貴方が、付き合いはおろか食事に行くことすら断ると娘から聞いたものでね』
「それなら、尚更行きませんよ」

どんな親バカだよ。
娘のためなら相手の気持ちは一切無視。
この娘の親なわけだ。

『貴方には、お付き合いされている方がいらっしゃると伺いました』
「はい」
『その方がどうなっても宜しいのですかね?普通のOLさんなら、仕事や家族を潰すのは簡単ですよ』
「脅し、ですか?」

ここまで来ると、もう病気に近い。
こういう人に正論並べても無駄だ。
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