孤独女と王子様
『でも俺はどうしても玲奈が他の会社で働くことを許さなかった』
ケン兄さんによる愛妻への独占欲。
レナっちを龍成社の、しかも自分が局長である営業局で働かせることで、目の届く距離を保った。
『あと、もうひとつ内緒にする理由があるとすれば、私も健吾との関係を知られている中で仕事するのには抵抗があって、ただの腰掛けだと思われるのがイヤなのもあるんだよね』
レナっちはケン兄さんを見ながら"貴方だけが悪いのではない"と言わんばかりのフォローだ。
『なら、私もしばらくは黙っていないとならないですよね?』
『うん。悪いけど、よろしく。特に龍成社の関係者には』
ケン兄さんは軽く頭を下げた。
『ちなみに、おふたりのことをご存知なのは、他にどなたですか?』
由依ちゃんの質問は、これから龍成社の人間と仕事する上では確かに重要だ。
『互いの家族以外には、玲奈の友達1人、その旦那を含む俺の友達3人、龍成社では、玲奈の給与計算の関係で総務局長と部長、あと実務を担当する玲奈の同期1人と、社長の秘書を務めるやはり同期1人。あとは営業局の日下部長だけ』
ケン兄さんによる愛妻への独占欲。
レナっちを龍成社の、しかも自分が局長である営業局で働かせることで、目の届く距離を保った。
『あと、もうひとつ内緒にする理由があるとすれば、私も健吾との関係を知られている中で仕事するのには抵抗があって、ただの腰掛けだと思われるのがイヤなのもあるんだよね』
レナっちはケン兄さんを見ながら"貴方だけが悪いのではない"と言わんばかりのフォローだ。
『なら、私もしばらくは黙っていないとならないですよね?』
『うん。悪いけど、よろしく。特に龍成社の関係者には』
ケン兄さんは軽く頭を下げた。
『ちなみに、おふたりのことをご存知なのは、他にどなたですか?』
由依ちゃんの質問は、これから龍成社の人間と仕事する上では確かに重要だ。
『互いの家族以外には、玲奈の友達1人、その旦那を含む俺の友達3人、龍成社では、玲奈の給与計算の関係で総務局長と部長、あと実務を担当する玲奈の同期1人と、社長の秘書を務めるやはり同期1人。あとは営業局の日下部長だけ』