孤独女と王子様
「僕は純粋にお前を心配してるの」
『俺にまとわりつく女はろくなのがいない。金と地位しか見てないヤツのこと、愛せるか?』

やっぱり。
ナルガク出身者の大抵の人間にある悩み。

純粋に自分を慕ってくれているのか、疑心暗鬼になってしまうこと。

自分から好きになった女性だって、結局は金、地位、名声がチラつくと性格も変わってしまう。

だから僕や蒼のような人間は、なかなか恋愛をしたいとも思えず、婚期を逃すか、親の紹介に従って結婚するっていうことが多くなる。

「親に紹介してもらえば?」
『簡単なこと言うんじゃねーよ。俺だって恋愛結婚には憧れるさ』

蒼も僕と同じ。
一途な愛には憧れる。

『全く、お前に先を越されるなんて思いもしなかったよ。これで可愛くなかったらブッ飛ばす』
「その心配はないよ。由依ちゃんは超可愛くてベッピンさんだから」
『お前は"謙遜"という言葉を知らないのか』
「本当のことを言ったまでだよ」
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