これが恋だと気づくまで
〈玲花が泣き出す〉


「な、なんでよ…龍斗がいないと私…」


「玲花には俺がいなくても大丈夫だ。」


「え…」


「じゃあな。」



「まっまってよ、」



玲花先輩のあんな顔見たことない…


「龍斗。他に好きな人がいるんでしょ。」


「え。」

(ちょっと動揺する)


「だから、別れたいんでしょ。」



「別れたいのはそんな理由じゃない」



「龍斗のとなりにふさわしいのは、私だけだと思ってる。」



「…」


「だから諦めないよ?龍斗のこと」


「何回言ったって無理だって」


「じゃあな。」

〈理科室から出る〉


「どうして…どうしてなのよ!」


バンッ

〈机をたたく〉
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