ロールキャベツ男子はいかがですか?
裕也の顔が私に近づき
手が、私の髪に触れる。
「惚れた女を家に泊めて
何もしないって誓えねぇーよ。
今日だって、お前を見るたび
いろいろ考えちまうじゃねーか。」
ーーえっ。なに言って……
「じょ、冗談言わないでよ。」
逃れるように目をそらす。
「俺の目、ちゃんと見ろよ。」
そう言って私の頬に触れた
裕也の手から裕也の温度が伝わる。
私を見つめる目は
びっくりするほど真っ直ぐで
嘘をついているようには見えなかった
私の心の中の何かが
小さいけれど確かに脈打った。