Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
コンコンとドアをノックすると、私は「失礼します」と言ってマネージャー室に入った。


中に入ると、男子バスケット部のマネージャー、陸上部のマネージャー、ラグビー部のマネージャーが座っていた。


「お疲れ様です」


一応挨拶したけど、3人はおしゃべりに夢中で何も言ってくれなかった。


マネージャーの仕事は嫌いじゃないけど、この部屋に入るのだけはなんとなく苦手な私だった。


とりあえず、さっさと着替えて帰ろう。


そう思ってジャージを脱いだその時だった。


「ねぇ」


背後で誰かの声が落とされた。


私が呼ばれたのかどうかわからなかったけど、急に静かになったから、多分私なんだろうなと思って振り返った。


「なんでしょう」


普段あんまり話しかけられないのに、一体何の用事なんだろう。


「あんたさー、佐野君と立花君のどっちかと付き合ってんの?」


「え…?」


「あんたってさぁ、マネージャーになる前は立花君と登下校してたよね。

でもマネージャーになってからは、佐野君と一緒に帰ったりしてんじゃん。

どっちとも親しくて、まるで両方の彼女みたいな感じなんだけど。

どういうこと?」
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