Change！俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
鋭い瞳で言われて、ゾクッと背中に悪寒が走った。


実は私と恵介君が付き合っているということは、唯と海司以外には教えていない。


それは恵介君が、マネージャーと付き合うと部員達の士気が下がるから秘密にしたいって言ったんだ。


だからここは、こう言うしかない。


「どっちとも付き合ってないよ……」


明らかな嘘だけど、正直に話して噂が広まっても困るもの。


私と恵介君は、同じ部活の仲の良い友人くらいの感じで接している。


私も他の部員と分け隔てない態度をとっているし、下校の時も手を繋いだりなんかしない。


だから、信じてもらえると思うんだけど。


どうなんだろう。


「ふぅん、それならまぁいいけど」


とりあえず、信じてもらえたのかな？


「まさみ、この子は大丈夫よ。

あの石川君に告白されても断ったらしいから。

同じ部の人とは付き合えないって言ったらしい」


「えー！石川君を振るなんて！

あたしだったら、即ＯＫしちゃうよ」


石川君って、副キャプテンのことだよね。


確か私の姿になった海司が告白されて、海司は付き合えないって断ったんだよね。


「だからさ、この子は部員とどうこうなることはないんじゃない？」


「なら安心したー」


一体、何の話？


ワケがわかんない。


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