オルタナ
その1
オルタナって何?

そんな風に彼女は聞いた。

社長である僕はバカにするように答えた。
「は?そんなことも知らないの?」

彼女は僕にこう言った。
「だって知らないもんはしらないもん。あなたのそーゆうところ嫌い。」

僕は思う。あーまた始まったよ。めんどくさいなぁ。

もしかしたら、別の君はこう思うかもしれない。
怒るのは当たり前だ!むかつくから感情のままに怒鳴り散らせばスッキリするだろ!って。

こらこら。そこの君達やめたまえ。仲裁が入った。
こうやって必ず喧嘩しはじめたら誰かが仲裁をするだろう?どうせ最後の結果は喧嘩はやめるのだから、嫌なことをある程度は飲み込む、黙るってのも1つの手だと言う考え方をしてみないか?

まぁ、こうやっていつもの口喧嘩は始まるわけだけど…大体が僕が折れて終わりになる。
何よりも面倒くさいのだ。感情と感情のぶつけ合いが。
ひとしきりした喧嘩の後に社長である僕は辞書でオルタナという言葉を調べ始める。
辞書にはオルタナとはこう書かれていた。

もう1つの選択

型にはまらない

代用の

そんな風にかかれている。
オルタナなんて普段だれも使わないし、気にも止めることではないと思う。
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