俺様ヤンキーと秘密の隠し事。

さてと、まずは理事長室に行かないと。
うん、理事長室って、どこ？
まず、広すぎてわからない校内。

何？この、だだっ広い空間は。
地図とかないの？
来客用にさ。
うーん。
ないっぽい。


自力…………(実は方向音痴)

ま、まあ、がんばるか！

〈３０分後〉

あれ？
さっき、ここ、通ったよね？
こっち？
なんか、迷路みたいな廊下だな。
地図とかマジでないの？

〈さらに３０分後〉
あれ？
今度は渡り廊下？
うーん
理事長室ってほんとにどこに？

あ！
人に聞けばいいんだ！

誰かいないかしらー？
あ！
第一生徒発見！！

『あの、すみません』

？「はい？」

『理事長室って、どこにありますか？』

？「ああ、ここを曲がってすぐですよ？」

意外に近くまで来てたんだ！

『ありがとうございます』

？「いえ、では、これで」

『はい、ありがとうございました』

優しい人だな(´；ω；｀)

よし、ここを曲がってすぐ！
あ、あったあった！

《コンコン》
『失礼します』

？「りっあーん」

ん？この声、どっかで………

？「りっあーん、ボクのりあ『裕也か』そうだよ！忘れてたの！？ひっどーい！ボクは毎日璃杏の事考えて『キモイ』…………」

『で、なんで裕也がここにいんの？ここ、理事長室だよ？』

裕「だって、ボクがこの学校の理事長だもーん」

『いい歳したおっさんがもーんとかキモイから』

裕「璃杏は、ボクのこときら『潤目もキモイ！』ガーン」

この人、道長裕也は、うちのお母さんの知り合い。
なんでも、レディースんとき、いろいろ世話になったらしい。
今では裕也は、二児のパパ。
でも、普段は、普通なんだけど、私が来ればこんな感じ。