矢野くんが横暴すぎるんですが!
「…何が目的?」
「なかなか物分かりいいじゃねぇか。とりあえず」
矢野くんは下から睨みつけるようにする私を嘲笑して、ストンっと降りてきた。
それでも矢野くんの方が背が高いから見下ろされる形に変わりはないんだけど。
「俺に服従しろ。俺の命令には確実に答えて余計な詮索はしない。そう誓えるなら黙っててやるよ」
“お前がサッカー部の爽やかキャプテンに片思いしてること”、ニヤリと笑ってそう告げた矢野くん。
サッカー部の爽やかキャプテン、つまりユウくんのこと。
私が生徒手帳に入れていたのは、ユウくんの写真。まぁバレるよね。
「分かった。約束、守ってよね」
いつもみたいに作った声じゃなくて、千世と二人の時に出すような声でそう言うと、矢野くんは口端を上げた。
「契約、成立だな」
「なかなか物分かりいいじゃねぇか。とりあえず」
矢野くんは下から睨みつけるようにする私を嘲笑して、ストンっと降りてきた。
それでも矢野くんの方が背が高いから見下ろされる形に変わりはないんだけど。
「俺に服従しろ。俺の命令には確実に答えて余計な詮索はしない。そう誓えるなら黙っててやるよ」
“お前がサッカー部の爽やかキャプテンに片思いしてること”、ニヤリと笑ってそう告げた矢野くん。
サッカー部の爽やかキャプテン、つまりユウくんのこと。
私が生徒手帳に入れていたのは、ユウくんの写真。まぁバレるよね。
「分かった。約束、守ってよね」
いつもみたいに作った声じゃなくて、千世と二人の時に出すような声でそう言うと、矢野くんは口端を上げた。
「契約、成立だな」