【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?
「一番高いのでもなんでも奢るからさ!」
「うーん、じゃあ行く」
「やったー!!!」
多田くん、よかったね。
葵ちゃんも少し嬉しそうだし。
2人の会話を微笑ましく見ていた。
「じゃあね、美憂」
「美憂ちゃん、ばいばーい!」
「2人とも、また明日ね」
2人に手を振ると、私もカバンを持って下駄箱に向かった。
するとそこにはもう先生は来ていて、仁王立ちしていた。
「待ってたぞ、桐野」
「は、はい……」
「終わったら報告にこいよ」
「はい……」
「途中放棄したら承知しないからな」
「うっ……はい」
はぁ、先生怖いです。
今すぐ帰りたいよ……。
私もクレープ食べたかった……。