スナオじゃないキミ.
はっ、と気づくと見慣れない部屋。
寝ぼけた頭だとなんにも考えれない。
何してたんだっけ。ここどこ。
今日は和くんと遊んでて...
じゃあ和くんの家か。
それで映画みて......
そのまま寝ちゃったんだ。
部屋を見渡しても和くんはいない。
ってか今何時だろう。
和くんの部屋にある時計を見ると17時。
すごく寝た気がするから
そこまででもなくてちょっと安心。
ガチャ
「あ、起きた?おはよ。」
「おはよう。ごめんね寝ちゃった。」
「大丈夫だけど、今から帰んの?」
「うん。だってまだ五時だし。」
途端に和くんがえっ?という顔をした。
「遥奈、もう9時だよ?」
「え、夜の?」
「うん。」
「え、え、え、え、嘘でしょ。」
「ほんと。俺も起きたとき8時30分で
今ちょうど起こそうと思って来た。 」
だんだん焦ってくる。
ちょっと信じられなくて、
携帯を探す。
画面に表示されてるのは
何回確認しても21:04。
あちゃー、やっちゃった。
とりあえずお姉ちゃんに連絡しようと携帯を開くと
お姉ちゃんから新着のメッセージがあった。
《じゃ、彼氏家泊まってきます。》
そういえば来る前、彼氏家泊まるって言ってた。
今日はお家には一人か。
あれ。
そういえば家の鍵って持ってきてたっけ。
来る前は家にお姉ちゃんがいたから......
サーっと血の気が引く。
焦ってバックを確認するも、
鍵は入ってない。
どうしよう。家に入れない。