スナオじゃないキミ.
「遥奈?」
「どうしよ和くん。家の鍵忘れてきちゃった。」
「お姉ちゃんは?」
「今日家に居ないの。どうしようほんと。」
ちょっと泣きそう。
寝起きだし感情が高まる。
「じゃ、泊まってけば?」
何事もないように言われる。
「えっ?」
ちょっと思考回路が停止する。
「だから、泊まってけば?
ってかそれしかなくない?」
確かにこの時間だとそれしかない.... けど。
まだ付き合って1か月弱で泊まるのは
少し速い気もする。
状況的に仕方ないし、
和くんがそう言ってくれることはすんごいありがたいんだけど。
和くんのこと大好きだけど、
ちょっと、良からぬことになったら
どうしようって思いがある。
「あ、多分襲わないから大丈夫。」
多分って言葉に少しひっかかるけど、
でも、和くんなら大丈夫か。
仕方無いしね。
「泊めてもらっていいですか?」
「おっけー。」
なんかすんごい緊張する。