スナオじゃないキミ.
「あ、はるな。
漢字おしえて?」
「あっ、はい。」
うわっ、遥奈って呼ばれた。
嬉しいすんごい嬉しい。
「この紙に書いて〜。」
紙を差し出してくる和くん。
距離が近い。ちょっと近い。
「遥奈、久しぶりに見た。
痩せた?」
「やっ、痩せてないです。
むしろ太ったかも.....」
「嘘だろ〜。俺が食トレして太らせたいくらい。 」
普通に話しちゃった。
心臓はやっぱりうるさい。
「書きました。」
「あ、さんきゅー。ちょっと待ってな。」
「はーい。」
「ちょ、蓮ー。
班長決まったらかえっていいんだろ?」
「ああ、あと、一人班長補佐決めて欲しい。」
「りょーかい。」
うわっ、真面目トークしてるこの二人初めて見た。
「んーと、班長補佐、中西遥奈っと。」
「え?」
「お前班長補佐な〜。
みんな帰っちゃったし、だめ?」
「いや、だめじゃないですけど .....。」
だめじゃないけど、
班長補佐?和くんの補佐するの?
「だって遥奈くらいしか頼れる人いねぇし。」
わっ、え、なんだろう。
なんか分かんないけど特別な存在になったみたいで
すんごい嬉しい。
この日を境に
和くんとの距離がちょっとずつ縮んでいった。