森田当麻の奇妙事件簿

優衣はその手を掴む。

「やめてください。好きでもない人とこんなことして楽しいはずありません」

「俺は楽しいよ?優衣ちゃんの事、好きだから」

和樹は楽しそうに笑いながら、優衣に顔を近づけた。

逃げようにも、いつの間にかソファに押し倒され、逃げられない。

必死に和樹の胸を叩くが、それで解放してくれるような男ではない。

唇がもう数ミリで重なる、その時だった。

和樹の部屋の扉が開いた。

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