狼少年と黒猫さん
「う…そ?」
ぼくは、たまらずそう聞いた。
「うん。嘘……。だって、貴方わたしのこと好きじゃないでしょ?
そのくらい…見抜いてるわよ。」
……確かに…嘘ついてたな。
嘘をついたってのを忘れてた…。
「……わたしは、嘘をつかれたから、その人を利用しようとしてるだけ。悪いのかしら?」
あらまぁ…よくそんなに、偉そうに言えるな。
顔がいいから、
悪いこと言っても罪にならないけど、
人間として最低だな…。