狼少年と黒猫さん



「さ!上がってくださいよ♪」



呑気な、子犬。


「嫌、人のうちだからな!」



「この子、お友達なの?」


聞いてくるけど、友達…では、ないかな!



「う…う、まあ、んー?うん、友達。」


笑って、誤魔化す。




「あれ?大神くん…どうしたの?」



そこに、もっとヤヤコシイ黒猫登場。



「お前!ウサギは!?」

「真田君と帰ったよ。」



おい!!!


……


「この子、彼女かしら?」


「えっ?はい。大神くんの、お母様ですか?」


営業スマイルが、眩しい。




「ええ。」


「あー、そうだ!黒猫ー!!近くに、美味しいカフェがあるよな!」



「?うん。」


なんとか、母さんを家に入れたくない!




まず、こいつらの痕跡を消さなくては!




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