大切な人。

自分の気持ちに気づいた時にはもう遅くて、、彼には彼女ができていた。
なんであの子なの…私のが先に好きになったのに…って、毎日のように落ち込んでいた。
ところがある日、誰も予想してないことを彼は口にした。それはまた、コラボを利用して配信をしていたときのことだった。突然彼は、こう言った。
【俺、もう別れを告げるつもりなんだ。】いつもの優しい声のトーンだった。
私は唖然とした。
もちろん、聞きたいことも言いたいこともたくさんあった。でも我慢して、彼の口から聞けるまで待った。
すると、今までの雰囲気とは一変した。
そして、彼はこう言った。【俺さ、もうすぐ死ぬんだ。】ショックで何にも言えなかった。【心臓の病気で、余命は2ヶ月。いつ死んでもおかしくないらしい。このことを彼女に言ったら別れたくないって言われた。でも、これ以上彼女に迷惑かけられないだろ?だから俺は別れることにしたよ。仕方ない。】
と、彼は言った。
私はとにかく頭が真っ白でお疲れ様としか言えなかった。

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