青恋〜君と見た空〜


「そうかな?」



ずっと私の話しを聞いていた桜井くんが急に話しだした。




「胡桃ちゃんの心は汚くなんかないと思うよ?

胡桃ちゃんさ、俺が滑って転んだとき助けてくれたし、

サッカーで落ち込んでいる俺を元気づけてくれたじゃん!」




「桜井くん………。」



「そんな優しい子の心が汚れていゆなんて俺は思わないよ!」




桜井くんの言葉は純粋に嬉しかった。



でも、


「ありがとう、だけどね桜井くん。

桜井くんの知らない私はまだまだたくさんいるの。

だから、桜井くんが見ている私が全てじゃないの。」




そう、桜井くんの知らない私は汚れている



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