裏道万屋の事情
「マジあのナオとかいう奴バカなんじゃねぇの??まさかこんな手にあっさり引っ掛かるとはな!!」
「こんなん誰でも書けるっていうのになぁ??」
「まぁこれで後はあいつ等が上手くやってくれる!!」
「俺達にたてついたこと、後悔させてやるぜ!!」
「「「「……!!」」」」
豪快に笑っている2人の若い男達。
――バンッ!!!!――
突然のテーブルを強く叩く音。
――シーーン……――
店内は一気に静まり返り、みんなの視線はその音の発信源である輝明に集まる。
いきなり自分達のテーブルを叩かれた男達はキョトンとしていた。
「………今の話、詳しく聞かせてもらいましょうか??
――お客さん。」
笑った口とは不釣り合いな鋭い目付きで睨む輝明に、男達は完全に怯んでいる。
そして立ち上がらせられて肩を組まれ、なすがままにお店の外へ連れ出されていった。
「「「(………さすが。)」」」
3人はそう思いつつ、輝明達の後を追う。