俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情




今日の午前中に知ったこと。
あのヘタレは数学教師だけど、どの教科も教えれる。
そしてスポーツ万能ということ。


楓に聞いたときは信じてなかった。
特にスポーツ万能ということを。
だって昨日の私が助けたんだから。


二時間目の移動教室に向かう途中、三年生に声をかけられているヘタレを見つけた。


「センセー!今さ、立花先生が忙しくて教えてもらえないからココ教えて欲しいんだけど。」


『あ、はい。いいですよ。』


ん?立花先生って英語だよね。なんて考えてたら楓が


「朝、言ったじゃん!どの教科も出来るって。」


『あぁ、言ってたね。』


私は聞き耳を立ててゆっくりとその場を歩いた。


「この文章を英文にしたいんですけど。」


日本語文章を英文に訳すのか。
私は一応三年生の勉強もわかる。
だから答えもわかる。


『!!』


横を通り過ぎる所で足が止まりそうになった。
だって答えがあってるし、しかも……


『綺麗な発音…(ボソッ』


「何か言った?いと?」


『う、ううん。早く移動しよ!』


私は焦ってその場を去った。



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