ワイルドビッチ
第4話 血は争えぬ
「それで大河・・誕生日プレゼントは嬉しかったぜ。でもよお、お前なんのつもりだ?」
・・・
「おめえは正式なファミリーじゃない。まだ若いからな。なんのつもりだ!」



「親父、俺は・・」
「口答えすんな!殺されたいか!!」
「・・悪かったよ」
「・・・いや、いいんだ息子よ。さあこっちにこい。酒でも飲もうや」
フッと笑い大河は元に肩を持たれカウンター席へ
ぐしゃ
大河の顔がテーブルに沈む
「死んでつぐなうか?死んでつぐなうか!つぐなうか!ええ!」
元は大河の顔をテーブルに押し付ける!
「悪かったよ・・」
「死ね!死ね!死ね!」
・・・「はあ、はあ、はあ。息子よ。誰がこの殺人の後始末をつける。俺だ。俺とファミリーだ!クソガキのクソの始末は俺達がするんだ!・・どこで殺った?見られてねえだろな。てめえがサツに捕まって、てめえは何て言う?ファミリーのためにやりましたってんじゃねえだろうな!オウ!仲間をかばえんのか?てめえみてえな小便小僧によ。昔俺に殴られて小便もらしてた小僧がよ。ギャングをなめんじゃねえ!」
バリン!

「この小便小僧はごみ捨て場にでも捨てとけ。」

元はバーを去る

大河の頭は割れたワインボトルの破片と赤ワインの液、血、そして

確かな殺意でいっぱいだった
< 4 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop