☆生徒会長と幽霊☆


「俺にこれを歌えなんて、俺を殺す気か」

『まさか!というか、そんな歌ったくらいで死なないから!でも、良正君もう、フレーズ覚えてたよね?さっすが、記憶力良いなぁ~』


秀才は違うな!
私なんて、覚えるのに何日もかかるのに!


「覚えてない!」

『あはは、頑なだなぁ~、ほら、次行ってみようー!』



嫌がる良正君をなんとか説得してアイドル曲ばっかりを、歌う。そんな私に、良正君はしぶしぶながら付き合ってくれた。



楽しいな…………
良正君、私はね、良正君と過ごす時間がすごく楽しくて、もしかしたら一回も経験する事なく天国に行ってたかもしれないのに、夢が叶って嬉しかった。

良正君、私は取り憑いた人が良正君で良かったって思うよ。



ありがとう、良正君。







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