黒田さんと山海くん

「紗樹~!」


「あ、美麗!」


私達は劇の時間になったから、体育館へ行くことにした。


「紗樹どうだったの?芦原くんとのラブラブデートは?」


「何その題名!?というか、友達としてまわってただけだよ。」


え~!


紗樹はそうじゃなくても、芦原くんは絶対その気だったでしょ。


後で聞いてみよう。


「それよりも!美麗の方がラブラブだったでしょ!1回見かけたけど、すごかったよ!」


「え!?ゲームの話してただけだよ。」


うん。


本当に涼聖くんとはゲームの話ばっかりしてた。


「ゲームの話であんな雰囲気になるの!?」


・・・え?そんな変なオーラ出してたっけ?


っていうか、紗樹たちに見られてたの!?


「あんな雰囲気って・・・?でも、涼聖くんがゲームのちょっとした有名人だったから、びっくりした。」


「あ、そうだったんだ~!」


なるほど、なるほど。と、紗樹が頷いてる。


そんな不思議だったの・・・?


私がそんな事を考えてると、「役者の皆さんは集まって下さーい」と集合がかかった。  


これからこの私がステージに立つなんて・・・
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