Dear,boy.
家から出ると、隣の家の80歳くらいのおばあちゃんがいた。


重たそうなスーパーの袋を持っていて、何度も止まっては歩いてを繰り返していた。


『あの…俺で良ければお持ちしますよ。』

手をさしのべると、汗だくのおばあちゃん。


「ありがとうね~。もしかしてたっくんとこの子かしら?」


たっくん…? とは誰だろうか…

俺が頭をかしげていたのか、おばあちゃんが「ごめんなさいね;」と言った。


「神谷拓也君よ~、まだ会ってなかったのね~…。」


『はぁ…。』


「まぁ、無理もないわ。それよりもありがとうね。」


『いえいえ!』


俺がさりげなくおばあちゃんの荷物を持ち、家の付近まで戻った。


「こんな可愛い女の子に荷物を持たせちゃってごめんなさいね。」


『おっ!俺は女の子じゃないですよ;』


「あら?」


ちょっとふざけたおばあちゃんと話してスーパーに向かい直した。
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