龍×蝶

蓮斗「翡翠が自分の意思で、守られるのが当たり前の位置になったからだよ。」

天河「どういうことだ?蓮斗さんと初めて会った時もまだ、守られるのが当たり前のはずじゃ…」

蓮斗「ああそうだな。確かにそうだ、普通ならな。けど、翡翠はそのことが当たり前だと思ってなかったし、嫌がっていた。そんなことされる理由もないし、されたくもないってな…」

天河たちは蓮斗の話を黙って聞いていた。

蓮斗「あとこれは蓮斗さんが言ってたことだが、翡翠は守られる立場には自分からならない。絶対に誰かを守る立場にいたいらしい。だから翡翠が力をつけるまでは絶対に守る立場にするなってな。」

天河「なるほどな。それであれか…」

蓮斗「なにかあったのか?」

天河「ああ、まあな…翡翠に姫就任の挨拶をさせたときに"守られる側だけは嫌だ。誰かがヤラレそうな時は全力で守る側になる"って言ったんだ…」
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