心の裏側と素肌の境界線を越える為に
「…で?お前は、片桐が好きなのか?」
次日、登校してきた俺の姿を見つけると、
正利は俺の腕を取り、屋上まで連れてきた。
屋上のドアを閉まると、振りほどくように俺の手を離した。
「な、何だよ」
突然連れて来られて訳がわからない俺に、言ったのが、上の言葉だった。
「好きなのかときいてるんだよ」
少し苛立つように…そして、呆れながら言う正利の真意を、俺は理解できなかった。
だから、一応素直にこたえた。
「ああ…」
頷く俺を見て、正利は頭を抱えた。
「やっぱり…そうか…」
正利は俺から離れ、屋上のフェンス越しに登校してくる生徒達を見下ろした。
そして、ため息とともに、呟くように言った。
「やめておけ…」
次日、登校してきた俺の姿を見つけると、
正利は俺の腕を取り、屋上まで連れてきた。
屋上のドアを閉まると、振りほどくように俺の手を離した。
「な、何だよ」
突然連れて来られて訳がわからない俺に、言ったのが、上の言葉だった。
「好きなのかときいてるんだよ」
少し苛立つように…そして、呆れながら言う正利の真意を、俺は理解できなかった。
だから、一応素直にこたえた。
「ああ…」
頷く俺を見て、正利は頭を抱えた。
「やっぱり…そうか…」
正利は俺から離れ、屋上のフェンス越しに登校してくる生徒達を見下ろした。
そして、ため息とともに、呟くように言った。
「やめておけ…」