心の裏側と素肌の境界線を越える為に

確かなことと…不確かなことの狭間。

パーティーは、二時間くらいで終わった。

12人もいれば、その中でも、さらに仲が良い者に別れる。

店の前で、解散のハイタッチを、麻衣主導で行った後、

バラバラに、みんなは別れた。


僕はぼおっと、藤本と戯れ合いながら、帰っていく麻衣の後ろ姿を見送っていた。


「ああ…まったくよ…」

背伸びをしながら、鈴木が僕の隣に立った。

どういうわけか…僕は鈴木と、仲が良い。

「あいつの空元気は…見てて、辛いよな…」

鈴木はため息をついた。
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