魔王の娘が勇者になりたいって変ですか?
「焔だけに任せるなよ!」

 バルドが、そう言って鉄球をヒヨコにぶつける。
 そして、それを振り回す。
 ヒヨコたちは、次々と破壊されていく。

「凄い……」

 万桜が、目を丸くさせて驚く。

「万桜、ぼさっとしていないでお前も戦うのだ……」

 かみさまが、そう言うと自身のフェアリー、テオス・フィリアの人差し指をあげる。
 そして、ヒヨコにその指を向けると、指先から無数の光が放たれ複数のヒヨコを撃墜した。

「私も、負けてられない!」

 シエラもそう言って、エレメント・ノームのライフルで1発1発確実に弾を当てヒヨコを倒していった。

「みんな、凄い……
 ヒヨコを倒していっている」

 万桜は、そう呟き目を閉じる。
 そして、一呼吸をして目を開くと音々斬丸を召喚した。

「柊 万桜。
 今、参る!」

 万桜は、そう言ってヒヨコたちに太刀を浴びせる。
 ヒヨコたちは、無言で破壊される。
 万桜の太刀は静かで、痛みを感じさせずヒヨコの命を完全に絶ったのだ。

「万桜、やるではないか」

 かみさまが、万桜を褒める。

「ありがとう。
 でも、これじゃキリがないわね……
 サーチで調べてみたけどニワトリは、離れた場所にいるみたいだしヒヨコが邪魔でとてもじゃないけど向かえないわ」

 万桜が、そう言うとかみさまが笑う。

「場所はわかるのか?」

「うん。
 ここから、10キロくらい北と南に離れた場所。
 そこに4匹ずついるわ」

「位置情報を送ってくれないか?」

 かみさまの問に万桜が答える。

「わかったけど……
 射程は届くの?」

「ああ。
 任せろ」

「わかった。
 じゃ、情報を送るね」

 万桜は、そう言ってかみさまにニワトリの位置情報を送った。
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