初恋 二度目の恋…最後の恋
 私はショックのあまり、どうしていいか分からずただ混乱するばかりだった。総務課や経理課と営業課では全然違う。営業課がどんな仕事をしているか分からないけど、そう容易い仕事ではないくらいは私でも分かる。


 慣れない本社勤務だけではなく営業課。それも営業一課だなんて無理。地道で自分と研究対象に数値の世界である研究所から営業一課。あまりにも違いすぎる。頭が混乱して…どうにかなりそう。


 営業一課は華やかな部署だと聞いている。


 営業課というのはその企業の最前線であるのは間違いない。うちの会社でも営業課は最前線なのは一緒だけど、その中でも営業一課は特別だというくらいは私でも知っている。


 担当顧客のレベルが違うし、求められる成績も違う。エリート中のエリートが集まる場所。そんな場所で私がやっていけるとは思えない。国内のみならず海外での取引も多いと聞いたことがある。


 研究所の女の子が話していたのが耳に入ってきたくらいのレベルの情報でしかないけど、語学も堪能ではないと務まらないと…。


 そんな中で営業一課で私に何が出来るのだろうか?高見主任に勧められて椅子に座ると軽い眩暈を感じた。

 
 自分のことは自分がよく知っている。そんな中で私が営業一課で何が出来るというのだろう。
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