初恋 二度目の恋…最後の恋
ブツブツと何度も練習した自己紹介は上手には出来なかったものの、どうにか自分の名前を言うことは出来た。私の顔を見て穏やかな微笑みを浮かべているのに隙のなさを感じさせる高見主任に私の緊張の度合いが増していく。
経理課か総務課ではないのだろうか?営業一課なんて間違いに決まっている。そんな思いで高見主任を見つめるとまた穏やかに微笑む。
「そんなに緊張しなくてもいいです。ウチの課の社員は皆気さくだからすぐに慣れると思います」
「ウチの課?」
「聞いてなかったですか?坂上さんは私の直属である営業一課に配属です。その旨、東京北研究所長に連絡していたと思いますが」
本社営業一課と言えば、社内でも選り抜きの社員が集められ、営業力は桁外れ、後の会社の中枢を担うという実力者しか入れないという精鋭の集まる場所。営業の誰もが憧れるその場所は入りたいからと言って入れる場所ではない。それも営業未経験の研究員が入るなんて聞いたことがない。
人と話すのが苦手な私には鬼門とでもいうべき場所。人と関わらない職場で総務課か経理課の下働きでもいいとさえ思っていた。なのに、いきなりの営業課それも一課なんて荷が重過ぎる。
「聞いてなかったです。だから驚きました。間違いではないのですか?」
「間違いないです。坂上さんは営業一課配属です。では、簡単な説明をしてから営業室に案内します。ではそこの椅子に座ってください」
経理課か総務課ではないのだろうか?営業一課なんて間違いに決まっている。そんな思いで高見主任を見つめるとまた穏やかに微笑む。
「そんなに緊張しなくてもいいです。ウチの課の社員は皆気さくだからすぐに慣れると思います」
「ウチの課?」
「聞いてなかったですか?坂上さんは私の直属である営業一課に配属です。その旨、東京北研究所長に連絡していたと思いますが」
本社営業一課と言えば、社内でも選り抜きの社員が集められ、営業力は桁外れ、後の会社の中枢を担うという実力者しか入れないという精鋭の集まる場所。営業の誰もが憧れるその場所は入りたいからと言って入れる場所ではない。それも営業未経験の研究員が入るなんて聞いたことがない。
人と話すのが苦手な私には鬼門とでもいうべき場所。人と関わらない職場で総務課か経理課の下働きでもいいとさえ思っていた。なのに、いきなりの営業課それも一課なんて荷が重過ぎる。
「聞いてなかったです。だから驚きました。間違いではないのですか?」
「間違いないです。坂上さんは営業一課配属です。では、簡単な説明をしてから営業室に案内します。ではそこの椅子に座ってください」