初恋 二度目の恋…最後の恋
「それって美味しい?」


「美味しいですよ。甘いのにちょっとだけアルコールが入っているのでオトナの味って感じです」


「オトナの味か。いいこと言うね」


 折戸さんはそういうと、自分の持っているビールを一気に飲み干した。かなり飲んだはずなのに、それでも美味しそうに飲んでいる。時計を見るといつの間にか日付は変わっている。あまりにも楽しい時間だからこんなにも時間が過ぎているのに気付かなかった。




「さてと、思ったよりも遅くなった。もっと早く帰らせるつもりだったけど、楽しくて長居させてしまったよ。気持ちよさそうに寝ているから蒼空はこのままここに置いて。さ、美羽ちゃんを送るよ」


 時間は夜の一時を少し回ったくらいの時間。


 確かに休日のこんな時間に外にいることはないけど、研究をしていた時はこれくらいの時間に帰ることも多々あった。折戸さんに送ってもらうのは申し訳ない。私も酔ってはいるけど自分で帰ることが出来る。


「タクシーを呼んで下さったら自分で帰れます」


「そんなことはさせられない。こんな夜中に女の子を一人で返すわけには行かないよ。それくらいなら、ここに泊まって貰う。いいですよね。高見主任。」


 折戸さんの言葉に高見主任がこちらに視線を送る。キラキラ光線も最高潮に輝きを増している。あまりの眩しさに目が眩みそうだ。


「俺は構わないよ。和室で寝るもよし、俺のベッドで寝てもいい」


 そういうと、高見主任は手に持つ透明の液体を飲み干していく。エネルギーチャージは満タンという感じだろうか?

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